癒しとジャズとバーボンと……

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zoom RSS 「HOPE」

<<   作成日時 : 2007/02/19 01:05   >>

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 つい先日、秋吉敏子さんのソロコンサートにいきました。活動60周年。なによりも感動的だったのは、演奏中に蹴り上げる「足」を目にした時でした…。

 シルバーのドレスで登場した秋吉さんは、ピアノに向かうと、熟練した無駄のない運指で、曲を奏でていきました。歌うように、時に声を出しながら、あるいは笑いながら。そして、細いヒールでペダルを踏む間に、リズムに合わせて、前に横にと、足を振り動かしたのです。

 楽しそうでした。その気持ちは、演奏を通じて聴く者にも伝わってきます。まさに、説明や理屈など必要のない、音楽の世界を堪能することができました。

 一方で、彼女は、曲の合間にマイクを持ち、これまで歩んできた「ロング・イエロー・ロード」について、多くの言葉で語りかけてきました。

 思えば、1996年に岩波新書で自伝「ジャズと生きる」を著したころから、日本人に向けて、自分のことを伝えようとする気持ちの強さを感じ始めました。
 NHKの講座番組でも、自らの半生を振り返り、胸の内には、さまざまなことが去来しているのだと思います。

 本来、ジャズをはじめ、音楽を聴く際に、その曲の背景や演奏の動機付けなどについて知る必要はない。耳にした自分が、どう感じるのか、を大切にすべきでしょう。

 長くビッグバンドで活動してきた秋吉さんが、コンボやソロで、よりピアノを聴かせようとしている気持ちも、受け止め方次第。もっともビッグバンド時代を知らなければ、それすら考えることはなくなってくる。

 たとえば、ロリンズが、ある時から環境について語り始めたとしても、演奏は演奏。基本的に、それでいいのだと思います。

 ただ、滲み出てくるものは、否定することもないでしょう。
 秋吉さんが広島の原爆をテーマに作曲した組曲「ヒロシマ」。今回もステージで自ら語っていましたが、悲惨なものとして受け止めていたうちは書けなかった。しかし、写真集のある一枚に写った少女の清清しい瞳を見たときに、未来への希望の曲としてなら「書ける」と思った、と。

 その一節、「HOPE」。別に経緯を知らなくとも、この曲を聴けば、気持ちはおのずと前向きになってきます。

 今回のコンサートでも、演奏されました。
私にとっては、ジャズを愛する方と一緒に聴くことができ、幸せを感じたひとときでした。

☆娘のMonday満ちるさんが谷川俊太郎さんの詞で歌っている親子共演のシングルも発売されています。
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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
ボクちゃんは、演奏家の方や曲名などあまり解らないし、覚えられないのですが、直立不動でで歌ったり、楽器を演奏したりと言うのはちょっと・・・。そういう意味でもとても感動的なコンサートだったのだと、その感動が伝わってきます。とても羨ましい限りですね。
ボクちゃんは学生時代にバンドを組んでいて、エレクトーンと作曲が担当でした。当時十分な譜面が手に入らなくて、カセットで曲を聞きながら音を拾い、どうしても拾えないところは自分で音を作って編曲し、コンサートを開いていました。エレクトーンは普通ペダルを左足で使うのですが、音が複雑な時にボクちゃんは両足を使っていました。まさに踊っているようでした。
音楽は心も揺さぶられますが、同時に体も揺さぶられますよねえ。

2007/02/19 02:29
翔さんへ
演奏家が楽しんでいると、つむぎだされる音も心躍る感じがしますよね。ジャズはプレーヤーも聴衆も自由(もちろん、演奏家は、そのため練習を積み、ルールはあるのですが)。さまざまな形で表現し、さまざまな形でそれを受け止めることで、まさに一期一会のライブが生まれるのだと思います。
翔さんも音楽をされていたのですね。秋吉さんも、まだ日本にジャズのレコードがほとんど入ってこない時代に、それがある喫茶店に通い、コーヒー一杯で、何時間も採譜していたと話していました。
字の通り、楽しいですね。音楽。
しゅう
2007/02/19 20:47
Monday満ちるさんのお母様がジャズシンガーとは知りませんでした。どんな方なのかネットで調べると、日本のJazz音楽を支えていたすばらしい方のようですね。私もHOPEをさっそく聞いてみたいと思いました。今、私は色々と気持ちが揺れ動いては沈んだりと安定しないときがあるので、「HOPE」という響は私を癒してくれます。そして、この曲が良かったら、私の苦労している友達にも紹介したいと思います。
まくらうたたね
2007/02/19 23:39
まくらうたたねさんへ
秋吉さんは、世界に飛び出していった日本の女性ピアニストの先駆者ですね。満ちるさんとのシングルは、もともと曲だけだったものに、後付で、歌詞をのせているので、聴かれる方によっては、秋吉さんのオリジナルのほうを好まれる人もいるかと思います。いずれにしても、「HOPE」というタイトルのイメージは伝わってくる前向きな曲だと、私は感じています。
ぜひ、聴いてみてください。
しゅう
2007/02/20 14:17

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