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ジャズとバーボンのブログで、フグフグ言っているのも、やはりどうかと思うので、これで締めます。メインテーマは、「中国おそるべし」……。 フグ好きが高じて、数年前に中国の水産拠点である山東省を訪ねました。省の中で最も有名な所は、ビールで知られる青島ですが、そこは最後に訪れ、水産基地の沿岸部を北上しました。 中国人は、もともと「生魚」は食べない国民です。それが、近年激変しています。 ひとつは、経済の発展(貧富の差は拡大していますが)にともなう急速なインフラ整備により、 広大な国土の内陸部にも、短時間で新鮮な魚が輸送できるようになったこと。 そして、何よりも大きな原動力となったのは、値段の安い中国産の生魚や養殖魚の輸入に力を入れる日本の商社が、技術を伝授したことにあります。 このあたりは、オーストラリアのオージービーフなどとも共通するのですが、なにせ規模が違います。 日本のフグの養殖は、主に鹿児島など温かいところで、ある程度まで育った稚魚を、熊本や長崎の沖合いの生簀の中で育て、生育したところで、ブランドのある下関などに出荷しています。 中国を訪れたのは冬だったのですが、まず驚かされたのは、フグが陸地で養殖されていることでした。 平屋建ての鉄筋の建物に案内されると、広大なプールの中で、トラフグ(ちょっと模様が微妙なのですが…)が悠々と泳いでいるではありませんか。 聞くと、春先からの暖かい時期は、海に網を張っただけの、ほぼ自然に近い状態でさらに大きくし、それを日本から学んだ氷詰めの技術で、バンバンと輸出しているのです。 フグだけではありません。傾斜面の長細い建物に入ると、直径20メートルもあろうかというコンクリート製の円形の水槽が、下から上に数十個並んでいて、中をのぞくと、底面にびっちりと、ヒラメがはりついていました。これも日本の技術を導入したものです。 夜、漁協の人たちにごちそうになった時、「フグチリ」が出てきました。「食べろ、食べろ」と言われたものの、中国には日本のような、しっかりとした免許制度もありません。 とはいえ、断るのも失礼だと思い、「エイヤー」で、ひとかたまりを口に入れたところ、舌先がしびれたので、「こりゃいかん」と、あとは遠慮させてもらいました。 中国は紹興酒が有名ですが、通常は「白酒」が多いようです。いわゆる「茅台酒(まおたいしゅ)」に代表される、蒸留酒ですね。これが強いんです。 しかも、「乾杯」は、文字通り杯を乾すのが礼儀ですから、めちゃくちゃ酔います。 撃沈をくりかえしながら、旅は続きました。 私の主目的は、中国でも出すようになったといわれる「ふぐ刺し」を確認することでした。 超がつく高級ホテルの厨房まで入れさせてもらい、さばくところから見せてもらいました。 私もまったくの素人ですが、下関で調理の場面をかなり見てきたつもりなので、高級ホテルとはいえ、免許のない世界で、どのように刺身がつくられていくのか、目を離さず見つめ続けました。調理後には、当然、私が食べるからです。 漁協での「ピリピリ」の経験から、不安いっぱいで口にしましたが、とりあえずまともな代物だたったので、今、こうしてブログを書くこともできます。 最後に聞かされた言葉が、印象に残っています。 「今は、まだ中国で生魚を食べる人間は限られている。しかし、12億人が本気で食べ始めたら、日本にフグは行かなくなりますよ」 今は中国の旧正月。おめでたい魚として食べられるのが「金槍魚」。マグロです。 日本人が大好きなマグロも、将来どうなることやら。 きりがないので、「やっぱりフグが好き」は、とりあえず、このあたりで。 さて、またまた音楽への強引な結びつけですが、私が中国の音楽の中で、とても刺激を受けたのは、崔健(ツイ・ジェン)でした。 中国ロックの「創始者」的存在。1989年の天安門事件でのヒーローでもあります。 記憶に鮮明なのは、1994年 『紅旗下的蛋』, 日本版『ボールズ・アンダー・ザ・レッド・フラッグ』(1994) 東芝EMI。 この曲、メロディーラインの斬新さや崔健の歌はもちろんですが、ベースラインを同じフレーズで刻むバリトンサックスの音が耳に残ります。 バリトンといえば、ジャズ界ではジェリー・マリガン。当然、まったく違うのですが、あの曲がった管から発せられる独特な音色は、大好きです。 中国の場合、さまざまな政治的な色合いが強いので、崔健のその後は、よく知りませんが、 紅色の旗の下の卵、というタイトルに惹き付けられます。 ボールズ・アンダー・ザ・レッド
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