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zoom RSS ソニー プリーズ

<<   作成日時 : 2007/01/02 23:48   >>

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 「融合」「融和」。
 今まで胸につかえていたものが、スーッと流れ落ちるような、とてつもない感動に浸っています。

 ソニー・ロリンズのニューアルバム「SONNY, PLEASE」。
やはり、素晴らしい作品でした。

 CDのスタートボタンを押し、スピーカーからクランショウの静かなベースラインがアルバムタイトル曲「ソニー プリーズ」の始まりを告げると、まさに「日本最終公演」が昨日のように蘇るロリンズのブローイング…。

 衰えなどまったく感じさせない自在なメロディー展開。とめどない「音圧」の攻めは、なんと、フェードアウトし、どこまでも続く演奏を想像させながら、1曲目を終えたのです。

 冒頭の2つのキーワードは、実は98年にロリンズが発表したアルバム「GLOBAL WARMING」のころから、私の頭の中で浮かんでは消え…してきたものです。

 日本公演の舞台で、「環境」について発言することが増え、最終公演で彼が繰り返した「ウツクシイ、ウツクシイ…」という言葉が、一体どこに帰結していくのか。

 「9.11」でいち早くライブに駆り立てられたロリンズの心は、どこにあるのか。

 独断と偏見です。

 ここ数年、ほぼメンバーが固まった感のあるロリンズのスタイルは、微妙に移り変わりを見せているように感じられます。

 固まっていることがわかっていながら、今回のアルバムほど、メンバーや録音データを繰り返し確認しながらロリンズのアルバムを聴いたことはありませんでした。

 かつて「ジャズ批評」で、後藤雅洋さんが、「ロリンズ派はどうしていないのだろうか」といったような文章を書かれていた記憶があります。
 その中で、ロリンズのスタイルは「ロリンズという固体によって実現している」(間違っていたら、すみません)と表現されていました。

 思い起こせば、私のロリンズ作品の聴き方は、まさにロリンズオンリー。50分間を超えるNY近代美術館での「ソロ」をアルバムにしてしまうほどの力量ですから、サイドなど、正直に言ってしまえば、どうでもいい。とにかくロリンズを聴きたい…。

 今回のアルバムでは、その力量を、年齢を考えれば、まさに超人的に維持しながらも、サイドもしっかりと意識させ、「融合」「融和」しながら、きちんと「ロリンズ節」を聴かせてくれている。
 それが、「SONNY, PLEASE」ではないでしょうか。

 最初のベースラインで期待感がこれほど高まったロリンズのアルバムを、私自身は記憶していません。

 3曲目の「Nishi」は、かつて一緒に演奏し、ロリンズがよく「ニシさん、ニシさん」と言っている、ベーシストの西山満さんのことでしょう。
 この曲は、テンポ、リズムこそ異なれど、トミフラに捧げた5曲目の「Remembering Tommy」とともに、思い入れがこもった彼の持ち味であるハートウオーミングな音色で展開していきます。

 全7曲の中には、ファンが求めているロリンズらしいエネルギッシュで技に走らず音を聴かせる長尺のアドリブソロも、「原点」ともいえるカリプソも盛り込まれている。(草競馬のフレーズも、やはり登場しました)

 期待を裏切らず、さらにロリンズが先を見据えて、伝えたい、訴えたいという気持ちも十分に感じられる。

 お願い(Please)だから、さらに活動を続け、できれば、もう一度でも二度でも、日本で演奏してもらいたい。

 新レーベルまで立ち上げて臨んだ、作品への意気込みを思うと、そう感じざるを得ません。

 格好良すぎます。ロリンズ。

 
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