癒しとジャズとバーボンと……

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zoom RSS 声を出す「快感」

<<   作成日時 : 2007/03/12 07:02   >>

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 「癒し」のひとつに、声を出す、ということがあるように感じます。楽器の練習同様に、大声を発する機会というのは、この歳になってくるとなかなか難しいのですが、学生時代に経験した芝居や詩吟を思い起こします。

 今回は思い出話です。
私は、子供のころ、たまたま家のすぐ近くにプールがあったことから、水泳をやっていました。当時、すでにスイミングスクールなるものはありましたが、家の経済的な事情もあり、とうてい通うことはかなわず、自己流で泳ぎを続けていました。
 そのころの勝手な思い込みで、「男は運動会系」という決めつけがひとつ。さらに、水泳はパンツひとつで金がかからない、ということもあり、中学、高校と水泳部に所属していました。

 実のところ「男は運動系」というこだわりがなければ、吹奏楽をやってみたい。そのころはサックスよりもトランペットへの思いが強かった。そのころから演奏していれば、趣味として続けることができたのでしょうが…。

 縁とは、思いもよらぬところからやってきます。
私が高校生の時、演劇部はほとんどが女子。たまたま親友が、唯一の男性部員だったため、「公演のために、大道具を手伝ってくれ」と頼まれたのがきっかけでした。
 水泳部だった私は、親友の頼みならばと演劇部室を訪ね、いきなり台本を手渡されました。
「この役を頼む」
 
 2カ月後、区民ホールなるところで、役者をやっていました。
「スポットライトを浴びると、やめられない」。まんざらはずれてはいません。
 掛け持ち演劇部員としての生活が始まりました。

 それぞれ別の大学に通い始めた友人たちが、そこで仲間を引き込み、素人劇団が誕生。公園や体育館を借りて、発声練習をし、横浜・中華街の太極拳練習場(チャイハネというエスニック店が経営していた小さなスペースです)で、桟敷の舞台をつくり、芝居をしたこともあります。

 そのころ、いわゆる「アングラ」と呼ばれた新宿・花園神社の唐十郎劇団(紅テント)などのほかに、野田秀樹の夢の遊民社、鴻上尚史の第三舞台などが一気にブームとなり、一方で、劇団四季のミュージカルが注目されるなど、「演劇新時代」が到来しました。

 さまざまなことに興味を持っていた当時の私は、芝居の一方で、大学入学と同時に、新人勧誘で、「詩吟」のサークルに入りました。未知の世界でしたが、ひねくれていたのでしょうか。古臭さを感じつつも、やってみようかなあ、と思ってしまったのですね。

 入ってびっくり。詩吟=硬派の図式があり、昼休みには、校舎の屋上でひたすら発声練習を続ける毎日。学ランを着て部室に入ると、7年生、8年生(私が通った大学は8年が限界でしたが)が、昼間っから一升瓶で日本酒をあおっている。

 詩吟に数限りない流派があることも、初めて知りました。
ただ、ほとんどの流派が、まず最初に練習するのは、石川丈山の「富士山」。
 「仙客来たり遊ぶ 雲外のいただき 神龍 棲み老ゆ どう中の淵〜」というものなのですが、
これが流派によって節回しが異なる。
 ただし、たいていは第3節にクライマックスが来て、そこで喉から血が出るのではと思うほど高く(あえて)発声し、尺八と同様に、波線が描かれた譜面(ドレミとは違います)にあわせて、
声のトーンを落としていく。

 ジャズをやっておけばよかった。今でもそう思うのですが、一方で詩吟はかなり奥深さもある。
富士山に続いて、「少年老いやすく〜学〜なりがたし〜」などと、うなっておりました。

 限界を感じたのは、詩吟につきものの「剣舞」を見たころでしょうか。当時は、ふわふわとしたものとはいえ、それなりの思想信条があり、「こりゃ、いかん」と思ってしまったわけです。

 私の詩吟生活は、半年ほどでピリオドとなりました。

 ただ、芝居にしても詩吟にしても、腹から声を出すことの「快感」は、ありました。

 今、声を発する機会は、ありません。
ジャズボーカルを習う。いいかもしれませんね。
 あるいは、再び詩を吟じるか。

 芝居に関しては、別の機会にまた書きたいと思います。

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
しゅうさんの見識の広さと深さは今までの経験の積み重ねに拠るところ大のようですね。
音楽と声の関係で考えれば一番身近な楽器ですし、医学的に見れば声で病を判ずる事もできます。
ボクちゃんの好きな言葉に次のものがあります。
「言と云うは心の思いを響かして声を顕すを云うなり」

2007/03/12 17:22
翔さんへ
調子にのって、冗長に書きすぎました。反省しています(笑)。本当は、長続きさせて身につけなければいけないのでしょうね。コメント、ありがとうございます。
しゅう
2007/03/12 22:29
学生時代に、詩吟をされていたんですか!私も祖母が詩吟の師範を持っていて、幼少期にやらされていました。
やらされていた、、、。という表現を使ってしまうのはあまり好きではなかったんでしょうね ^^;
でも、小学校、中学校と合唱部に入っていて、そのころから高校生まで声楽を習っていました。
ソルフェージュを熱心にやっていました。
今思うと、幼少期にやっていた詩吟の奥深さが今になってよく分かる今日この頃です。
藤原道真の「こちふかば〜」という詩吟は、意味が分かりませんが今でもお風呂で吟じています(爆)
演劇も、クラブ活動でやっていました。演ずるより企画のほうが好きですが、発声練習は好きです。。今のユメは、第九を歌う合唱団に入ることです。余裕ができていい合唱団が見つかったら、ぜひ年末にオーケストラと一緒に歌いたいな♪
まくらうたたね
2007/03/19 10:57
まくらうたたねさんへ
こんにちは
そうですかあ、、詩吟をされていたんですねえ。私も、ときどき口ずさんでいることがあります(笑)だいぶ前ですが、佐渡島に渡る高速船のデッキで、人がいないのを見計って友人の前で歌ったことがありました。なんとなく、日本海って合っていると思うのですが、今思うと恥ずかしい思い出です…。
芝居と詩吟をやったことで、発声の基本は、同じ「幅」でお腹からはき出すということがわかりました。ビブラートなどは、それができた上で成り立つテクニックのひとつなんですよね。
演劇もされていたんですね。好きな劇団など、あるのでしょうか?ぜひ伺いたいところです。
年末の第九、実現できたらいいですね!
しゅう
2007/03/19 14:53

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