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zoom RSS センチメンタル・ジャーニー

<<   作成日時 : 2007/03/07 00:11   >>

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 ここ2週間ほど、精神的にも肉体的にもきつい日々が続きました。新年度を前に、仕事の大幅な改編でスケジュール的に追われていたこともありますが、「心の風邪」がぶり返したのではないか、と感じるほど、気持ちが低空飛行を続けていました。今も、忙しさに変わりはありませんが、ちょっと救われたのは、銅版画家の山本容子さんが出版された「山本容子のジャズ絵本 Jazzing」を手にしたからです。

 山本さんの作品は、20代の頃から目にし、独自の世界観に魅かれるものがありました。しかし、恥ずかしながら、山本さんがジャズ好きであることは、知りませんでした。

 今回、出版された本は、24曲をとりあげ、それぞれに山本さんがイメージされた銅版画と、エッセーと言っていいのだと思うのですが、その曲に対する思いや印象を書かれています。

 選ばれている曲は、いわゆる「スタンダード」。中には、サイモン&ガーファンクルの「サウンド・オブ・サイレンス」なども含まれているので、狭義でとらえれば異論を持つ方もいるのかもしれませんが、私個人としては、ジャズのスタンダードを「気がついたら口ずさんでいる曲」=それだけ普及し、親しまれている曲、というぐらい広く受け止めているので、違和感は覚えませんでした。

 むしろ落ち込んだ心を刺激されたのは、山本さんが書かれているジャズに寄せる温かい思いのこもった文章でした。

 特に印象的なのは、「センチメンタル・ジャーニー」。前書きにも記されているほど、お気に入りの1曲のようで、本文を読んだ時には、ドキリとすらさせられました。

 「マイクを握りながら、ゆったりと前奏に身を任せている時に、だんだんとドリス・デイに変身する私」

 なかなか書けません。さらに、すごいな、と思ったのは、締めの部分でした。

「けっして、センチメンタル=感傷的という、弱々しい精神の漂う世界ではない。元気にリセットする強さの中に胸がキュンとする感動がかくれている」

 気持ちが弱っていた私にとって、この一文は、ある意味痛烈でした。

 バーボンも助けになりますが、やはり「ジャズ」というキーワードは、私にとって欠かすことができない、と改めて感じさせられました。

 この本は、「ジャズ通」を標榜されている方にとっては、「素人が…」などと思い上がった印象を持たれてしまうのかもしれません。
 例えば、同じ描写(こちらはイラストですが)と文章の組み合わせでいえば、村上春樹さんと和田誠さんの「ポートレート・イン・ジャズ」との比較もできるかもしれません。

 どちらが良い、という話ではありません。私は、どちらも良いと思います。

 ちなみに山本さんの本には、CDが付いていて、24曲が収録されています。
ジャズの基本なるものがあるとしたら、「テーマ・アドリブ・テーマ」というのが、いわゆるワンセットになります。収録されている24曲は、ほぼ「口ずさむ」部分の「テーマ」です。

 本の付録と考えたら、なんと親切なつくりでしょうか。私はそう思いました。
このCDで24曲のなじみのテーマ部分を改めて耳にした後に、本文を読み返すと、ジャズに初めて接する方にも、とてもわかりやすく仕上がっています。

 こういうアプローチもあるんだな。
ジャズって、やはり良いですね。

 山本容子のジャズ絵本 Jazzing
山本容子のジャズ絵本 Jazzing

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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
しゅうさん、すいずんと多忙なようですね。
季節の変わり目は何かと体調を崩しやすくなりがちです。十分に体調に気をつけて公私共に乗り越えてください。しゅうさんがいつも口にしている「癒し」をうまく活用して。
記事にあった「山本容子のジャズ絵本 Jazzing 」早速注文してみました。また良いものがあればご紹介くださいね。

2007/03/07 11:27
こんにちは!
約10年位前から、いわゆる 「心の風邪」 という表現が使われ始めましたが、実は私の知人が「心の風邪」によって会社をクビになりました。普通の「風邪」で退職に追い込まれる事は殆ど無いと思いますが、この言葉を作られた方々は「風邪」なんだから大丈夫なんだよ、という感覚で作られたと思いますが、大手の企業以外では、クビになる確率は相当高いと思います。(長期で休んだりした場合)
ですから、私は「心の風邪」という言葉が使われ始めた頃から疑問に思っていました。
しゅうさんは、どうでしょうか?
本文とかけ離れたコメントですいません。
bluespapa
2007/03/07 15:20
翔さんへ
コメントありがとうございます。翔さんの優しい気持ちに救われるところ、「大」です。私が「癒し」をタイトルにつけているのは、自分自身に言い聞かせている部分が多分にあるので、アドバイスいただいた通り、うまくくぐり抜ける道筋を模索します。テーゲーでいきます!
しゅう
2007/03/08 02:48
bluespapaさんへ
「心の風邪」という言葉を、決して安易に使うつもりはありません。その上で、この言葉をあえて用いたのは、正直なところ、ほかの表現が思い浮かばないからです。
もちろん、長行を使って、私自身の現状について言葉を尽くすべきなのかもしれません。
ただ、どれだけの言葉を持ち出せば、今の私の状況が伝えきれるのか、といえば、自信がありませんし、無理だと思うのです。
また、私が経験した限りの範囲でしか、お伝えできませんが、「心の風邪」の症状は、人それぞれによって異なります。説明のしようがないので、ご理解いただけないかもしれませんが、「心の風邪」という言葉が「作られた」という気持ちで受け止めているわけでは決してなく、また、その言葉に安住する気持ち(余裕)もありません。仮に大手の企業であったとしても、身分が保障されるとは限りませんし、だからこそ、復業に向けてどうすべきなのか、それが可能なのか、不可能な場合には、その先の人生設計をどう考えるべきなのか、さまざまな思いに追い詰められている方が多数いらっしゃると思います。言葉足らずの点がありましたら、お許しください。
しゅう
2007/03/08 03:33
おはようございます。
しゅうさん、悪気のあるコメントではなかったのでお許しください。
ただ、「心の風邪」 でクビになった知人を思うと悲惨です。(傷病手当みたいなものも、受けられなかったようです) やはり「風邪」も軽いうちに治療しないといけないですね。 そのためにも、しゅうさんの言われる「癒し」が必要だと思います。
今後も宜しくお願いします。
bluespapa
2007/03/08 07:21
bluespapaさんへ
こんばんは!
悪気などまったく感じておりませんので、お気になさらないでください。
むしろ、思われたことを率直に書いていたただいた方が、私にとっても、前向きに考えるきっかけになります。
ぜひ、またいらしてください。
こちらこそ、今後ともよろしくお願いします。
しゅう
2007/03/09 01:14

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