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zoom RSS どうしたんだ!アレキサンダー

<<   作成日時 : 2007/02/11 06:45   >>

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 日本のジャズ界は、ジャズをどうしたいのでしょうか。昨年末発売され、積んどく状態だったエリック・アレキサンダーの新作「ジェントル・バラッズU」を聴いて、ショックを受けてしまいました。

 エリック・アレキサンダーについては、以前書いたことがあります。モンクコンペティションで1位をジョシュア・レッドマンに奪われ、マイナーレーベルからのスタートで、「骨のある」ところをジャズファンに示していてくれたはずでした。

 今回のアルバムは、ヴィーナスレコード。出世しました。帯のコメントには「いや、またしてもやってくれたのである。もう敢えて”テナーバラードの王様”と言ってしまうが、バラードを吹かせたら当代随一。(後略)」

 私の感想でいうと、「またしても日本のジャズ商業主義がやってくれたのである。当代随一に登りつめる可能性を秘めた若き才能を”砂糖漬け”にしてしまった」と。

 これが今の現実なのでしょう。ジャズプレーヤーの活躍の場は世界各地にありますが、「収入」を考えると、アメリカを除いて、日本で演奏すれば、売れる。
 喜んでよいのか、悲しんでよいのか。少なくともアレキサンダーについては、「2位」の底力があったからこそ、来日しても地方都市のライブハウスで、その力強い演奏を聴かせてくれていたのです。

 はっきり言えば「売らんかな」の日本人プロデュースによる、日本人の幅広い層に受けるであろう、甘いバラードを吹いて儲けさせることは、百害あって一利なし、だと。

 もっとも、この傾向は今に始まったことではなく、バブルに踊った時代に、札束で横っ面をたたくようにして著名な海外ジャズプレーヤーを集め、高い入場料と、高い料理でジャズを聴かせたことに象徴されるのですが…。

 できれば、NYと同じように有名ジャズクラブといえども、アーティストと手が届くほどの距離で、息遣いを感じながら演奏を聴きたい。ステージで洒落た演出など必要ないんです。

 スタンダード中心のバラードでアルバムを構成すれば、確かに耳ざわりの良い、BGMになるでしょう。著名な評論家のお墨付きをもらって、代表的ジャズ雑誌で高い評価を受ける。

 おこがましいですが、それが、本当に才能あるミュージシャンを育てることにつながるのであれば、ジャズファンとして、超廉価でジャイアンツたちの名盤が手に入る現代でも、応援の気持ちを込めて、財布をはたくこともするでしょう。

 期待が大きかったアーティストが、日本の図式にずっぽしとはまってしまっているのを知ると、いまさらながら、悲しくなります。

 萩まで来て演奏した、あの時の気持ちを思い出してくれ!アレキサンダー
 
 

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
「アレキサンダー」と聞いて、ボクちゃんは3つ思い浮かびました。
しゅうさんの記事とは無関係です。あはははは〜(*^_^*)
一つは、カクテルのアレキサンダーです。ボクちゃんはとても好きなカクテルのひとつです。
二つは、宝石にアレキサンドライトです。宝石の中でボクちゃんがとても興味を抱いた初めての宝石です。
三つは、医療の世界で使われるアレキサンダー・テクニックです。
それぞれ、十分に癒しになります。

2007/02/11 21:01
翔さん、コメントありがとうございます。
ジャズの話で登場する固有名詞については、趣味の範囲なので、すっ飛ばしてくださって結構です(笑)。帯に書かれているように、テナーサックスのバラード集と受け止めれば、とても心地よく聴けるのかもしれませんが、ちょっと個人的な思い入れが入ってしまったものですから…。
カクテルのアレキサンダーは、ブランデーベースのカカオ風味で、女性にも飲みやすいクラシック代表格のひとつですね。医療のアレキサンダー・テクニックとやらは、知りませんでした。
しゅう
2007/02/12 03:04

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