癒しとジャズとバーボンと……

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zoom RSS 忘れてはいけないこと

<<   作成日時 : 2006/12/30 12:31   >>

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 ビリー・ホリデイの代表曲「奇妙な果実」。暗い歌です。
しかし、時々、思い出したようにこの曲を聴き、ジャズの源流を、そして人の生き方、今の幸せなど、いろいろなことを考えます。大晦日の前日にふさわしいかどうかわかりませんが、そんな話を…。

 「レディ デイ」と呼ばれ、ジャズシンガーの中で、その名をはずすことは決してできないビリーの歌は、哀愁を帯び、心に染み込んできます。
 ジャズは、もともと黒人音楽。厳しい歴史の波にもまれた彼らが、それに反発するかのように、持ち前の明るさと天性の音感をいかして、ジャズというひとつのジャンルを生み出しました。

 クスリにアルコール、レイプ…。少女時代から過酷な人生を歩んだビリーの、しぼり出すような歌が、訴えかけてくるのは、彼女がそんな生き方の中で見い出した音楽への熱い思いがあったからではないでしょうか。

 人生は一度きり。当たり前のことですが、その中で与えられた運命と、切り開く自分との葛藤は、ビリーほど極端ではないにせよ、誰にでもあると思います。

 普通に考えれば、自堕落の道をたどり、つらい人生で終わってしまっていたかもしれないビリー。その彼女が、ジャズ界を代表するシンガーとして、後々まで尊敬され、大きな影響を与える存在になったのは、もちろん運もあったかもしれませんが、それ以上に、自分の進むべき道を知り、そこを貫いたから。そう信じたいです。

 日本人のジャズファンの中には、彼女を美空ひばりと重ね合わせる人もいます。戦後の苦しい時代、すさんだ人々の心に希望の光を与えたことだけではなく、その歌唱力の素晴らしさ、カリスマ性…。そういった点からなのでしょうか。

 実は、美空ひばりもジャズを歌っていました。アルバムも残っています。スローバラードのスタンダード「クライミーアリバー」などを聴くと、その実力がはっきりと伝わってきます。
 「川の流れのように」が、演歌という枠を越えて、歌い継がれてきているのも、曲の良さだけではなく、亡くなって以後、ますます感じさせる彼女の存在の大きさがあるからだと、私は思います。

 ビリーが好んで歌った「奇妙な果実」。タイトルは、木につるされてリンチを受け、血を流して死んでいる黒人の比喩です。「南部の方の木には、奇妙な果実がぶらさがっているよ…」。

 何を思いながら彼女は、この曲を繰り返し歌ったのでしょうか。

 ジャズは、決して暗いものではありません。
私は、さまざまなアーティストの演奏に心踊り、癒され、そして旨いバーボンを飲んでいます。

 時々、本当に時々、「奇妙な果実」を聴き、音楽を通じて、考えることの大切さを感じさせられるのです。もちろん、純粋にボーカルとして素晴らしい曲です。

 前にも書きましたが、オヤジになると、1年が早いです。
残すところ、あと1日。年賀状の宛名印刷が、まだ終わっていません。


奇妙な果実
奇妙な果実

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
Billie Holiday の 「 My Man 」 という歌を聴くと、彼女の生き様とだぶりとても悲しげな曲に聴こえるのは確かです。
美空ひばりの「 悲しき口笛 」の歌詞も当時の時代背景(昭和24年 1949 )を考えると、同じ様な曲に聴こえるのは、確かです。
http://gifty.jugem.jp/
mit-s
2006/12/30 22:27
おはようございます。
ビリー・ホリデイは「奇妙な果実」はあまり好きではありませんけれども、「ファイン・アンド・メロウ」が大好きです。
http://www.youtube.com/watch?v=_tNSp7MaADM&eurl=
はじめて見たのは高校生だったでしょうか。画面から強烈なオーラが流れてくるのが分かりました。大人の女性のオーラですね。とても素敵です。
ロリンズの新譜のレビュー、書きましたのでよろしければお越しくださいませ。
http://rollins1581.blog18.fc2.com/blog-entry-109.html
それでは、よいお年を!
rollins1581
2006/12/31 07:36
mit-sさん
確かに「生き様」とだぶる歌手というのは、少ないですね。それが表に出すぎるといやらしくなるのですが、ビリーの場合、必然的ににじみ出てくる感じがします。
美空ひばりの「悲しい酒」も、私はぐっときます。

ブログ初心者の私に、いろいろとコメントをいただき、ありがとうございました。

よいお年を。来年もよろしくお願いします。
しゅう
2006/12/31 08:15
rollins1581さん
「オーラ」という表現は、当てはまりますね。存在感の大きさを感じます。
ロリンズのレビューについては、rollins1581さんのブログにお邪魔して、コメントいたします。
よいお年を。来年もよろしくお願いします。
しゅう
2006/12/31 08:21

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