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zoom RSS 消えの”美学”

<<   作成日時 : 2006/12/01 03:59   >>

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 いきなり深刻な話から切り出しますが、「消えたい」と感じることは、精神医学的には、
「うつ」症状の一番重い状態になります。
 もちろん、この場合の「消えたい」は、この世から、という意味です。
私が、このブログに「癒し」というタイトルをつけ、キーワードにしばしば「うつ病」という言葉を入れているのは、メンタルな部分について、書きたいと思っているからです。

 誤解してもらいたくないのは、そういう意味での「消えたい」を肯定している、ということではない、ということ。私自身もかつて、尋ねられたら、「ああ、消えたいですね」と答えてしまいそうな時期がありました。

 だからこそ、なおのこと、プラスに考えること。「癒し」を求めることをお話したいと思っています。

 今回、消えの”美学”と表題をつけたのは、「消え」にもいろいろある。後ろ向きばかりではない、という話題に触れたかったからです。

 普段の酔っ払いオヤジの、まさに独り言です。

 強引に話を結びつけるつもりはないのですが、消え方には考えさせられることが多々あります。

 その理由は人によって様々。だから深く詮索することは、したくありません。

 例えば…の話なのです。

 かつて、ソニー・ロリンズは消えたことがあります。
実力を認められ、活躍の場が開けている、まさにその時にです。しかも約3年間も。

 詳細については、あえて書きません。
当時のジャズ界には、クスリの問題やらなんやらとあったことは事実です。しかし、ロリンズは、自分の進むべき音楽について悩み、苦しみ、その上で、あくまでも前向きに取り組んだのだと、私は勝手に思っています。

 彼はその間に何をしていたのか。
米誌のスクープでそれが明らかになります。ロリンズは、橋でひたすらサックスを吹き続けていたのです。ひたすら…

 どの時点で、何をもってして、彼の気持ちが吹っ切れたのかは、よくわかりません。
しかし、ロリンズは、一段と大きくなって戻ってきました。

 その記念すべきアルバムタイトルが、まさにそのまま「THE BRIDGE」(橋)でした。

 話は飛びます。
これもまた、詮索はせずに、素直な気持ちで、今、最も聴いてみたいプレーヤーの一人として、ピアニストの大西順子さんの名前を挙げます。

 彼女も「消え」ました。
デビューは衝撃的でした。日本のジャズ界の中心に、一躍登場したのです。
どこまで行くのか、とどまることなく活動が広がっていき、ファンの心をひきつけました。

 その彼女が、ふっと「消え」たのです。
理由はいろいろ。そこに触れる必要はないし、誰にも触れる権利はない。

 いつか。そう思っていた時、彼女は静かに表舞台に現れました。本当に静かに。
常にリーダーであった彼女が、リズムセクションの一員として、ライブ活動を始めたのです。

 小柄な体を精一杯つかって躍動感あふれる演奏を繰り出す。すばらしいピアニストのライブにいつ行くべきか。私は、今、気持ちの整理をつけながら、タイミングをはかっているところです。

 ロリンズも彼女も、「前向き」な消え方だった、と信じています。
さらに、前向きに自分を見つめなおしたジャズプレーヤーの一人が、今や日本を代表する男性ピアニストの小曽根真さんでしょう。

 10年目を迎えた彼のNYトリオは、極めて完成度の高い演奏と創造性を発揮しています。
その小曽根さんも、しばらくの間、一線を離れ、改めてアメリカに音楽を学びに行かれました。

 消えの”美学”。
ライブの後、CDにサインをしてもらった時、小曽根さんに「オヤジのファンもいますから」と話しかけたことがあります。「私もオヤジですから」。きらきらと輝いているようで、うらやましく感じました。

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