癒しとジャズとバーボンと……

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<<   作成日時 : 2006/10/24 01:23   >>

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 ジャズって、「理屈」や「知識」にこだわると、本当につまらなくなってしまう。
その意味では、ブログのトップに書いた通り、とりたてて曲名やプレーヤーの名前を知らなくても、通りすぎるように音楽を聴きながら、心地よくなれれば、それ以上に求める必要はない、と断言してしまう…。
 ただ、もしも酒に酔いながらでも、気持ちよくサウンドがこだまするように感じられて、「あ、この音、もう少し聴いてみたい」とか、「この曲を別の人が演奏したら、どうなるんだろうか」などと思うことがあれば、むしろ、知ろうとするほうが自然かもしれない。
 ジャズ、バーボン、それから(本当はこれが一番書きたいことかもしれないが)メンタル=癒しについて、おいおい書いていくつもりだが、まず初めの段階で、自分の最も好きなジャズプレーヤーを宣言しておく。
 ソニー・ロリンズ
 50年代から一線で活躍しているジャズの「巨人」の一人だ。
 そう、もうすでに数多くのジャズジャイアンツ(巨人)たちの生の演奏が聴けなくなってきている中で、輝きを失わずに、いまだに現役を貫いている数少ないビッグになってしまった。
 
 日本が好きで、来日回数も多く、地方のあちらこちらで演奏を披露してきたロリンズだが、
さすがに疲れたのだろう。今年の公演の前に、最後の来日であることを明らかにしていた。

 その「日本で最後」の演奏を聴くことができたことが、うれしい。

 「俺はテナーを吹くために生まれてきたんだ」とでもいえそうな、おおきなアゴ(実際は唇)にマウスピースを加え、次々と繰り出されるハートウォーミングなブロウ。
 お得意のカリプソの息づかいが、聴く者の心も陽気に踊るようなテンションへと引き上げてくれる。
 「最後」のロリンズは、片方の足をひきずるようにしながらも、できるだけ舞台の前へ前へ、客の近くへと歩きながら、年齢を感じさせない演奏を続けた。

 演奏の合間にマイクをとった彼は、日本語で「美しい、美しい」と繰り返した。
 晩年になり、地球温暖化など自然環境の問題をテーマにしたり、9・11の追悼となるアルバムを出すなど、関心の置き所は、音楽をいう枠を使いながら、すでにその枠を越えている。
 その姿勢を知っている人にとって、彼が発した「美しい」という言葉の意味は、とても深いものに感じられたに違いない。

 ジャズ界を代表するアルバム「サキソフォン・コロッサス」に収められた名曲「セント・トーマス」で、会場の皆がスタンディング。
その余韻が残る中で、拍手はアンコールを求める手拍子へと変わる。あちこちから「まだ演奏させて大丈夫なのか」などと声が聞こえ始めたころ、一人ゆっくりと舞台に戻ってきたロリンズが、日本で最後に演奏したのが「イン・ア・センチメンタル・ムード」だった。

 まるで、今までの来日を振り返り、日本の観客に語りかけるように彼が選んだスローバラード。
 心が揺り動かされた。

 そして…バーボンで酔いたい気持ちになった。

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